第32回Kyoto演劇フェスティバル参加作品「キンギョの人々」

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- 今日はどうぞ、よろしくお願い致します。
- 蔵本
- よろしくお願いします。このお店、かわいー!
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- そうですねー。何か、インテリアも凝ってて。さて、今日はこれから、突劇金魚の本番なんですよね。第32回Kyoto演劇フェスティバルの参加作品「キンギョの人々」。
- 蔵本
- はい。「スカートにバター」という作品に、上田さんと一緒に出ます。私が突劇金魚に入ったばかりの頃に出させて頂いた作品す。キャストも変わっていないので、あの頃からどんな感じに変わっているのかが楽しみです。
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- おお、成長ぶりが見られると。楽しみにしております。
突劇金魚
関西学院大学の演劇グループSomethingの99年度生(OG)、サリngROCKを中心に結成。 2008年12月に蔵本真見が入団。2009年4月に演出助手の伊藤由樹が入団。現在6名で活動中。独特な関西弁のセリフまわしで、他にはない世界をつくる。不器用な登場人物たちのチョット毒あるお話を、派手目の極彩色でイロドる世界観。音で刺激。見た目で刺激。プププと笑って、チクッと刺される新感覚。(
公式サイトより)
第32回Kyoto演劇フェスティバル
開催時期:2011/2/11〜27。会場:京都府立文化芸術会館。
第32回Kyoto演劇フェスティバル参加作品「キンギョの人々」
公演時期:2011/2/26。会場:京都府立文化芸術会館。
突劇金魚「巨大シアワセ獣のホネ」

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- さて。突劇金魚の前回の公演になります「巨大シアワセ獣のホネ」。お疲れ様でした。
- 蔵本
- ありがとうございます。
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- 大変面白かったです。あのビルの中で、蔵本さんが踊ってた・・・。
- 蔵本
- あ、娘のステージ。
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- そうそう。あの振り付けはとても適当で良かったです。印象に残りました。
- 蔵本
- あれはサリngさんに「まみちゃんちょっと振り付けてーやぁ」って言われて。皆で作りました。あくまで単純に。営業スマイルで。
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- あれが印象に残ったんですよね。特に凝った動きをするわけでもなく。
- 蔵本
- 両腕が無かったから、あえてあんまり動かないように。
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- そうそう、大変でしたね。
- 蔵本
- 後ろで組んだり、前で組んだりしていたんです。
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- 最後には羽が生えてね。半分だけ。あの、交通事故で結びつけられた二人は結局仲が良かったのか悪かったのかわかんないですね。
- 蔵本
- ササミちゃんはゆうくんの事が好きだったんですけど、叶わなかったんですよね。私の中では、あの交通事故はササミちゃんが自ら引き起こしたんですよ。
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- そうなんですか!終わった後にサリngさんに「あの二人は結ばれる感じで良かったですね」って言ってみたら「いやあ、そりゃないっすよ」と。
- 蔵本
- ほほえましく終わるけど、そんな現実は待ってないと。でも、ササミちゃんはゆうくんに気持ちを打ち明けられて良かったんですよね。
突劇金魚「巨大シアワセ獣のホネ」
公演時期:2011/2/2〜7。会場:精華小劇場。
初舞台はアクトリーグ
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- 蔵本さんは、いつから突劇金魚に入られたんですか?
- 蔵本
- 2年ぐらい前に、「王様ニキビ〜僕とマドンナ達と毒ライオン〜」の再演に参加させて貰ったんです。その時は体験入団みたいな感じだったんですけど、公演後にサリngさんとお茶して。入りました。
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- それまでお芝居とかは。
- 蔵本
- 昔、G2さんの「ダブリンの鐘つきカビ人間」という作品をTVで見たんです。もうすっごい面白くて、それからずっと、やってみたいなって思っていました。
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- なるほど。初舞台は。
- 蔵本
- 実はアクトリーグの・・・。
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- え!そうなんですね。初めてが即興だったんですね。
- 蔵本
- はい(笑う)。そこで赤星マサノリさんみたいな先輩に出会えて。今も、すごいお世話になっています!
突劇金魚「王様ニキビ〜僕とマドンナ達と毒ライオン〜」
公演時期:2008/12/19〜21。会場:大阪市立芸術創造館。
赤星マサノリ氏
俳優。sunday。
片岡百萬両氏
俳優。演出家。ミジンコターボ。
アケミ旅に出る

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- ああ、片岡百萬両さん面白いですよね。幼虫主人の庭でも共演されていましたね。
- 蔵本
- 片岡さんには、私がindependentの一人芝居フェスの本選に進んだ時に応援コメントを書いて貰ったんですよ。
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- ああ、「やぎ・森・アケミ」ですね。どんなお話だったんですか?
- 蔵本
- 大学生の女の子の話です。志望校に受かって、可愛いカフェのバイトを始めて、かっこいい彼氏も出来て幸せなんですけど。その内彼にフラれて、バイトも首になって、お父さんもどっか行っちゃって。それで一人で旅に出るんです。付いた丘にはヤギがいて。でもそのヤギも死んじゃって、「これからどこに行こうかなー」とブランコを漕ぎながら思うという。
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- へえ。サリngさんの作品って、最後は外に出ていくか、旅に出ますよね。「王様ニキビ」も、「ビリビリHAPPY」もそうだったし。
- 蔵本
- そういえばそうですね。
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- でも、例えば「ビリビリHAPPY」で七味さん演じる主人公が母を求めて砂丘をさまようラスト何かでも、誰も支持してくれてなかったじゃないですか。この間の「巨大シアワセ」の世界が開いていくかのようなラストシーン。関係性に閉じ込められていた3人が、電車に乗って旅立つんですよね。旅に出る3人を赤星さんが応援しますよね。上田さんを励まして連れ出すし。何というか、応援する人の存在を許すようになったというのがある種の成長なのかなあと思います。
- 蔵本
- そう考えると、確かにそうかもしれないですね。最初はどこにも行き場なんてないかもしれない世界なんですけど。
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- そうそう。「巨大シアワセ」はほとんど全員がどこかしかに住んでいて、外との接触をなくしていて、ある日連れ出されたと思っていたら、今までの人間関係が少し形を変えたままほとんど持ち出されたビルの中に閉じこめられて。
- 蔵本
- ええ。
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- 赤星さんなんか就職してるし。
- 蔵本
- そうですね、目も治ってないのにクラブのマネージャーに就いてて(笑う)。
一人芝居フェスティバル
大阪・インディペンデントシアターで行われる最強の一人芝居フェスティバル「INDEPENDENT」。(公式サイトより)
INDEPENDENT:10 参加作品「やぎ・森・アケミ」
作:サリngROCK。演出:大沢秋生。公演時期:2010/7/3。会場:in→dependent theatre 2nd。
突劇金魚「ビリビリHAPPY」
公演時期:2009/11/25〜29(大阪)、2010/2/23〜24(東京)。会場:シアトリカル應典院(大阪)、こまばアゴラ劇場(東京)。
質問 古野 陽大さんから 蔵本 真見 さんへ
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- 前回インタビューさせて頂きました、古野さんから蔵本さんに質問を頂いてきております。「1.俳優として、普段の生活で心がけていることはなんですか?」
- 蔵本
- 映画やお笑いなどのDVDを借りてきて、毎日3本くらい見ています。
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- おお、それはすごい。「2.手放せない持ち物は何ですか?」
- 蔵本
- お守りと、iPodです。


ゾンビからの逃走

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- ちなみに、どんな映画を良くご覧になるのでしょうか。
- 蔵本
- ホラー映画が好きなんですよ。
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- あ、そうなんですね。どんなのが好きなんですか?
- 蔵本
- ゾンビが出てくるのが好きで。私、伊丹に住んでるんですけど、伊丹中の人間がゾンビになったらどうしようとか考えてます。
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- どんな展開になりますか?
- 蔵本
- この間は伊丹CITYに逃げ込んで、一緒に避難した友達や知り合いと力を合わせて持ちこたえるんです。それぞれの得意分野を生かして。
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- おお。
- 蔵本
- でも最後には屋上に追いつめられて、最後の最後にヘリで脱出するんですよ。操縦出来ないんですけど(笑う)。
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- ゾンビには、もしかして種類というか、パターンってあるんでしょうか?
- 蔵本
- めっちゃありますね。感情を持っているものも、喋るゾンビもいますよ。大抵は生前の行動パターンを覚えていて、例えばアメリカ映画だとゾンビになってからでもショッピングセンターに買い物に行くんですよ。
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- うわ。
- 蔵本
- 哀しいですよね・・・。結局はそこに出くわした生きている人間を襲い始めるんですけど。とっくに死んでるのに、まず生きるために他になにもないから買い物に行ってみたり、襲わないといけない。
今後?
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- 今後、どんな感じで攻めていかれますか?
- 蔵本
- そうですね。常日頃、自分で考えていることなんですけど、これからもっと、劇団を大きくしていきたいなと思います。
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- おお。
- 蔵本
- 私、「蜜まみれ」というユニットをやっていて。赤星さんに演出してもらって公演したこともあります。そういう、外部の活動も金魚に戻していけたらなと思っています。
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- すばらしい。
- 蔵本
- まだ全然、今の状態に満足してないんで。頑張ります!
花柄のノート

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- 今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントを持って参りました。どうぞ。
- 蔵本
- ありがとうございます。(開ける)あ、ノートですね。むっちゃかわいいですね。ノート、めっちゃ使うんですよ。目標を書いていったり、使用率が半端なくて。カフェとかこのノートとか、完璧ですね。
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- あはは。
- 蔵本
- うれしー!使います。